犬のお腹にしこりが!乳腺腫瘍はどんな症状?手術後の注意は?
2016/05/16
ある日突然わんちゃんのお腹にシコリのようなものを見つけたらとっても心配ですよね。
しこりには良性と悪性のものがあります。こちらで大まかな症状を確認して少しでも早く獣医さんに診てもらってくださいね。
犬のお腹にしこりが!
お腹を出してよしよししてもらうのが好きなわんちゃん^^少なくないですよね。
いつものようによしよししていたらあれ?おっぱいじゃないし…?とか、ブラッシングしていて…あれ?としこりに気付いたと思います。
女の子わんちゃんの場合、8歳くらいから乳腺に腫瘍(乳腺腫瘍)が出来る可能性が高くなってきます。(妊娠出産の有無に関係なく)
◇乳腺腫瘍は初めてのヒート(生理)を迎えるまでに避妊手術を済ませていると発症率は比較的低いですが、2歳以降に手術した場合7倍発症しやすいようです。(良性・悪性含めて)
◇乳腺腫瘍は他の組織に悪影響を与えない良性の腫瘍(良性混合腫瘍・腺腫・繊維腺腫・ダクト乳頭腫など)と、遠隔転移したり他の組織や器官に支障をきたす悪性(癌腫・腺癌・悪性混合腫瘍・骨肉腫・繊維肉腫など)があります。
良性と悪性の比率は半々ですが、良性の場合でも再発の可能性が十分あり、悪性に発達する確率が高いです。
◇良性の腫瘍と悪性の腫瘍の判断は検査に出さないと分かりませんが、触診してしこりが動く場合は良性、動かない場合は悪性と大まかな目安があります。が…必ずしも断定できるものではありません。
【 犬の乳がんのステージ 】
◇ステージ1・・・直径が3cm未満
◇ステージ2・・・直径が3~5cm
◇ステージ3・・・直径が5cm以上
◇ステージ4・・・腫瘍の大きさに関係なく近くのリンパ節に転移している
◇ステージ5・・・腫瘍の大きさやリンパ節への転移に関わらず、遠隔転移している
女の子のわんちゃんでヒートが終わって2か月目くらいに妊娠していないにも関わらず、ちょうど畑が2列出来たようにボコボコと乳腺が張ることがあります。乳腺炎といいますが、ホルモンの関係によるものなので、黄色い乳汁の分泌や発熱などの症状がない場合は心配しなくても大丈夫ですよ。
犬の乳腺腫瘍はどんな症状?
腫瘍の大きさや形はさまざまです。5つの乳腺のいずれかに発生します。
比較的発生しやすい場所は最後の2つです。(後ろ足から数えて2つ)
良性の腫瘍は、小さくて成長が遅いです。悪性の腫瘍は、急速に成長し、形が不規則。(気付いた時には大きくなっていることが多いです)
痛みなどはなく熱ももっていません。
≪早期発見、早期治療でわんちゃんにも、飼い主さんにも負担を少なくしましょう≫
良性でも悪性でも1センチまでの大きさの場合、全身麻酔することも無く、局部麻酔だけで診察台で腫瘍を切除してもらえる病院もあります。
その場合、切開する傷口も小さく、1~3針くらいで済むので、わんちゃんへの負担も最小限にしてあげられますよね。
飼い主さんも、全身麻酔で手術をすると心配ですが、早期発見の場合は全身麻酔のリスクもなく費用も安く済みますね。
※お腹の上から触っているより、実際に切除すると大きい場合が多いので、しこりを見つけたら早目に獣医さんに診てもらいましょう。
(小豆大くらいかな?と思っていても1センチくらいの腫瘍になっている場合があります)
犬の乳腺腫瘍の手術後の注意は?
とにかくわんちゃんは飼い主さんと離れて一人で頑張って来たので、病院から帰ったら、なるべく一緒に居てあげてくださいね。
飼い主さんの愛情が何よりのお薬だと思います。
患部は包帯保護されていると思います。抗生物質のお薬を忘れずに処方された通りに飲ませてあげてくださいね。
手術箇所とわんちゃんによってエリザベスカラーが必要な場合があります。
慣れないことと、見ていても不憫に思いますが、包帯を外して傷口をなめたり、縫合している糸を引っ張ったりすると大変なことになってしまいます。
しっかり見てあげれる時は外してあげても、留守にする場合や、就寝する時など可哀そうですが、わんちゃんの為に心を鬼にしてください。
わんちゃんは比較的、回復が早いように思います。その分進行も早いので早目の発見、早目の対処で長生きしてもらいたいですよね。
まとめ
かわいいかわいいわんちゃん♡一日でも元気で長生きして欲しいです。
人はわんちゃんの世話をしていると思っているかと思いますが…
実は、わんちゃんに色んなモノを与えてもらって癒されて、今の生活があるのかもしれませんよね?
ご参考になれば幸いです。
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